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カビてしまった珪藻土マットの手入れ

お知らせ

ITMediaビジネスonline:「カインズ、珪藻土バスマットなど17商品を回収 アスベストが基準値超の可能性」の記事にもあるように、ニトリやカインズ製の珪藻土マットに基準値を超えるアスベストが含まれれている可能性が報じられました。

このページで紹介している商品も、ちょうどその対象となり回収してもらうことになりました。

各社のページを確認の上、該当製品をお持ちの場合は、販売店にご相談ください。

このページは個人の試みを日記にしているもので特に何を勧めているつもりもありませんが、今回の件を受け、記事中にもあるように珪藻土マットを削ってもしみ込んだ汚れは落ちないので、削らないほうがいいと思います。

ちなみに筆者は今回可能性あるといわれている製品をサンダーで削り、その粉塵に触れましたが今のところなんの健康被害もでておりません。

我が家の風呂場にあった珪藻土マットがカビてしまいました。ニトリ製の白いものでカビが目立ちます。いただきものなので、簡単に捨てるのも申し訳ない。でも、このままでは気持ちが悪いので何とかしたいと思いました。

付属の紙やすりで磨く

説明書とともに紙やすりが付属していたので使ってみることにしました。「マットが乾いた状態でつかってください」との事。やすりをそのまま手にもって擦って見たのですがちょっとこすっただけでは黒ずみはおちませんでした。

そのまま磨いても一部だけ凹みそうだったので、本腰いれてやすりをかけてみることにしました。写真のように、芯材にやすりを巻き付けると持つのにも力が入りますし、研磨面をまっすぐにできますのできれいに磨けます。発砲スチロール等の柔らかい素材にすると、角の部分だけ当たるようなことも防げます。

サンドペーパーの使い方

しかし、結局カビはどこまでも入り込んでいて取れそうもありませんでした。目立たない場所で、水をつけて耐水ペーパーで凹凸覚悟で削ってみました。濡れた和紙のようにボロボロと珪藻土マットの繊維が落ち凹んだ状態になってもカビは残っていました。

カビ用漂白剤(カビハイター)を使ってみる

そこでカビハイターを使うことにしました。(カビキラーとの違いはよくわかりませんがキッチンハイターはやや弱いみたいです)。珪藻土の中に薬剤が染み込みそうで、できれば使いたくなかったのですが。
効果はてきめん。カビの汚れはきれいに漂白され落ちました。使用後はいつもより多めにすすぎました。
見た目には黒くなっていなくても菌は潜んでいるといいます。しばらくした後で別の場所から浮いて出てくるかもしれません。どうせやるならば二度手間にならないように全体に塗布した方がいいと思います。

まだ?

カビが落ちたのですが、よくみると茶色い汚れが目立ちます。
せっかくカビが落ちたのだからこれも落としたいと思いました。後になって考えてみたら余計な思い付きでした。きれいになったってまた汚れるんだから……。

おそらくYシャツの襟につく皮脂汚れなのではないかと思います。漂白剤(カビハイター)がかかったところでもはっきりと汚れは残っているので、電動工具を使ってさらに深く削ってみようと考えました。

サンダーで珪藻土マットの汚れを落とす

付属のやすりでは長さが足らずサンダーにセットできないので、家にあった紙やすりを使いました。番手も付属の#400よりちょっと荒くして#320です。
漂白剤を洗い流した後で珪藻土マットが水を吸った状態だったので、耐水サンドペーパーにしました。普通の紙やすりは水を付けると表面の研磨剤が落ちてしまいます。また、サンドペーパーを切るときはハサミは使わない方がいいです。はさみの刃がやすりで削られて「なまくら」になります。折り目をつけて定規を当てて切り取るようにします。

珪藻土マットをサンダーで磨く

失敗

サンダーが珪藻土マットの表面を削り白い煙を上げます。手でこすった時と比べて劇的な作業効率アップです。
見た目も真っ白になりこれで完璧! 仕上げで水洗いしたのですが……。
なんと、汚れがよみがえりました。
研磨で出た粉が汚れの上に乗っかって白く見えていただけでした。

もっと削る

使っているサンダーは削りカスの排出機構がありません(安物なので)。くわえて、耐水ペーパーは水がないとすぐ目詰まりしてしまうのですが、珪藻土マットが水を吸ってしまい本来望まれるような水研ぎ状態にはなりません。
意地になって水をサンダー付近にかけつつ、珪藻土マットにサンダーを強く押さえつけながらやったところ……、水を吸って弱くなった耐水ペーパーが機械の力に負けて破れてしまいました。

珪藻土マットをサンダーで磨いた結果

リベンジに向けて

それでも、まったく削れなかったわけではなく、薄皮一枚以上に深く削れたはずです。しかし、もともと水を吸い取る珪藻土マットは、汚れもかなり深くに吸い込んでいるのでしょう。おそらくこれをやすりで削って落とすのは不可能でしょう。

このままでは悔しいので、Yシャツの汚れ落としの方法に習って、今度は還元系の漂白剤でリベンジしてみたいと思います。

補足:還元系漂白剤

黄ばみ対策といったら還元系の漂白剤だということで、茶色い皮脂汚れっぽいものを取り除くためにトライしてみました。

還元系の漂白剤の代表的なものといえば「ハイドロハイター」です。通常の漂白剤は酸素を加えることで色素を壊すのに対して還元系漂白剤は酸素を加えることで色素を壊します。鉄さびや通常の漂白剤の影響で黄ばんでしまったYシャツ汚れなどには効果的です。筆者はきばみをこのような汚れだとにらんだのですが……。

使い方は1L当たりのお湯にキャップ半分ぐらいの薬剤を溶かして付け置きをします。お湯の温度は40~50度ぐらい。時々かき回したりして最長2時間、弱い素材の場合は30分程度付けておきます。

ふろおけにためたお湯にハイドロハイターを溶かし、珪藻土マットを入れてみます。とたんに泡がたくさん出て、「もしかして化学反応で溶けてる?」とか心配になったのですが、おそらくマットの中の空気がでたのだと思います。

しかもこの還元系の漂白剤はよくあるトイレの洗剤の臭いに似ていて、あまり気分のいいものではありません。このあたりが店頭でみかけない理由の一つかもしれません。

結果は「残念」でした。

ハイドロハイターで珪藻土マットの汚れは落ちるのか

筆者紹介


自分の写真
がーふぁ、とか、ふぃんてっく、とか世の中すっかりハイテクになってしまいました。プログラムのコーディングに触れることもある筆者ですが、自分の作業は硯と筆で文字をかいているみたいな古臭いものだと思っています。 今やこんな風にブログを書くことすらAIにとって代わられそうなほど技術は進んでいます。 生活やビジネスでPCを活用しようとするとき、そんな第一線の技術と比べてしまうとやる気が失せてしまいがちですが、おいしいお惣菜をネットで注文できる時代でも、手作りの味はすたれていません。 提示されたもの(アプリ)に自分を合わせるのでなく、自分の活動にあったアプリを作る。それがPC活用の基本なんじゃなかと思います。 そんな意見に同調していただける方向けにLinuxのDebianOSをはじめとした基本無料のアプリの使い方を紹介できたらなと考えています。

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