掃除機を分解清掃
以前、換気扇やホットプレートの分解清掃をしましたが、今回は掃除機に挑戦します。
TOSHIBAのVC-SC512で、電源をつけると動き出してすぐにメンテナンスのランプが点いて極端にパワーダウンしてしまうようになった為、スティック型の掃除機を買ってからというものしばらく放置していました。
新しい掃除機を買う前に中途半端な状態になっているこの掃除機に見切りをつけるため、一度分解清掃してみることにしました。
また、家電製品のタブーである水洗いにも挑戦します。
というのも、一瞬だけ動く際に家電製品独特の少し焦げたような排気に混ざって甘い匂いがするからです。おそらく以前リンゴジュースをこぼしたのが原因かと思います。
筆者は知的好奇心というか暇つぶしでこのようなことをしています。家電製品を分解清掃するのは非推奨行為で、メーカーの保証・修理の対象外となるばかりでなく火災などの危険性もあります。
また掃除機の内部という特性上、汚れの画像等もあります。あらかじめご承知おきください。
取り掛かりを探す
先に使った道具ですが、家庭用のドライバーセット一式とラジオペンチで用が足りました。
吸引ノズルとホース、ゴミ受けを外してから、取り掛かりとなりそうなねじを探します。
底面に3つ、背面に3つありましたが、背面形状がいかにも取り外しできそうなので背面のねじをとってみました。
するとさらにネジがでてきました。
見える場所にあるねじはパーツと同じ色である黒色のネジ、見えないところのネジは普通の銀色のネジ。このような使い分けはかつて世の中を席捲したメイドインジャパンの家電製品のこだわりですね。なんとなく少しノスタルジックな気分になりました。
ゴミ受けの下
次に簡単に外れたのはゴミ受けを支える部分でした。続いて持ち手の部分にいくつかネジがあったので外してみましたが、持ち手となっているだけあって簡単には外れませんでした。
しばらく試行錯誤した結果、持ち手は底に入り込み裏からネジで止まっているのがわかりようやく外れました。
持ち手を外した後、先ほどの背面に見えた銀色のネジを外し、赤い部分を上に持ち上げることで本体を覆う部分はすべて外れました。
内部へ
配線が見えてきたのでここからそれに気を付けないといけません。逆にパーツは変に嵌め込んであることはないのでネジを外すだけで外れるようになりました。
モーター上部の吸気機構を外します。「メンテナンス」と「エコ」のランプがついている基盤が干渉するので外しました。これは単に爪でおさえてあるだけなので、難しい作業ではありませんでした。
ここで一つ失敗をしました。吸気機構の取り外しの最後の段階で、騒音防止用だと思われる、キャスターの外枠に沿って貼ってあった細長いスポンジがちぎれてしまいました。
ただ、細かいところを気にしていたらこのような事はできません。直ることを過度に期待せず、とはいえ諦めて分解に徹するわけでもないちょうどいい緊張感がこの作業の面白味です。
吸引ノズルの接続口を外します。配線の端子を抜いてみましたが作業には干渉しないことが後からわかり後から元に戻しました。
モーター部の取り外し
モーター部と、コードリール部は一体となっているようでした。止めてある残りのネジを外して、ひっくり返すと一緒に取れてきました。
モーター回りは予想していた通り、ジュースのよごれでベトベトになっていました。なのでモータ部を取り外し掃除をしたいと思います。メインの基盤は白いプラスチック製の紙で覆われていました。帯電防止シートかなにかでしょうかブルーシートのような感じに編み込まれています。このおかげで基盤にまでは汚れは達しておらず復活に期待が持てます。
モーター部がついている台座の中にネジを外し、二重に施されているフェルト製と樹脂製の覆いを外し、差し込み式の端子をとるとモーターが外せました。台座のねじを外すとその下からバネが出てきました。振動防止用でしょう、なくさない用に保存しておきます。
禁断の水洗い
モーターも電子部品で、中に水が入って錆びると動かなくなるのは想像できるのですが、状態の悪さから水洗いを決心しました。
溶剤を使うかどちらにするか悩みましたが、溶剤でグリスが溶けるのもまた問題だと考えました。この判断の是非は今の時点では不明です。
併せて、ダストボックスや先端部も分解して水洗いしました。特にダストボックス部は、ほぼプラスチックなので分解して水切りだけしっかりすればまったく問題なく水洗いが可能でした。
結果
夏だということもあり、水切れよくモーターが乾き、先ほどの工程とは逆をたどって組み立ててみたところとりあえず動きました。
以前よりは調子が良いようです。モーターの水洗いがどうやって機械の寿命にどうかかわるか今のところわかりませんが、何か特筆することがあればまたここに書きたいと思います。